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もう一つの「コード・ブルー」

「コード・ブルー
外科研修医 救急コール」

コード・ブルー―外科研修医救急コール

著者  アトゥール・ガワンデ
訳者  小田嶋由美子
発行  医学評論社

「医療ミスについての研究を行った
ハーバードの小児心臓医ルシアン・リーぺは、
『専門家というのは、問題を解決していくに従って
自動モードに入っていける人物のことである』と
言っている。

たとえば、自動車の運転では、反復によって
無意識に正しい操作を行えるようになる。

ところが、新しい状況に対応するときには、
意識的にものを考え解決のための『次善の策』を
練らなければならなくなるため、動作も
判断力も鈍り、ミスが生じやすくなる。

つまり、ほとんどの状況をそれを意識せずに
解決できる外科医ほど信頼に足る者は
いないのである。」
(第二章 コンピュータとヘルニア工場)

自動的に動けるようになるまで
反復訓練を行うこと。人の役に立つには
このレベルまでの訓練が必要なのか、と
ドキリとさせられました。

医者という職業に限らず。

著者はボストンの病院の外科研修医、かつ、
雑誌「ニューヨーカー」の医学・科学セクションの
スタッフライター。

私はまだ本書の4分の1ほどしか
読んでいませんが、医療について、
仕事について考えさせられました。

医学用語が次から次に出てきますが、
それが苦にならないのは著者が外科研修医としての
本音を書き綴ったからこそ。

「何よりも重要な才能とは、練習に耐えられる
才能なのかもしれない。」

「医学は猛スピードで進歩しているのだから、
外科医たちは次から次へ新しいものを試すしかない。」

「患者であれば、医師には専門知識と進歩の両方を
望みたい。しかし、実をいえば、この二つは両立しない。」

「尊敬する知り合いの医師(みな最高の医学部を出た
外科医たちである)に過去の失敗例を話してもらいたいと
頼んだだけで、深刻な医療事故例が集まった。
どの医者にも、語るべき物語があるのである。」

「救済策として考えた場合、医療過誤訴訟はほとんど
効果がない。」

など、厳しい現実に目を向けさせてくれます。

体についての知識はお医者さんに
かなわない、と全てを任せてしまいがちですが、
それでは医療崩壊を乗り越えられない、か。

本書の原題は、"Complications"(合併症)。
邦題の「コード・ブルー」はなかなかのアイデア。
訳も読みやすく、強力にお勧めしたい一冊。

さて、「コード・ブルー」といえば、
ドクターヘリのTVドラマがありましたね。
新春スペシャルがあるってことで、これも楽しみ。

さらに、連日ご紹介している
"Grey's Anatomy" でも
"code blue"という言葉がよく出てきます。

code blue とは、心臓や呼吸の停止など
患者の緊急事態を示す用語。メジャーになりましたね。

<今日のひとこと>

昨日、今年になってから初めて柿を食べました。
風も冷たく感じるようになってきて、
本格的な秋の到来。

早っ。

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