無料ブログはココログ

blogram

  • blogram投票ボタン

リンク集

  • 東北復興支援
    kibou
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

« もう一つの「コード・ブルー」 | トップページ | 「コード・ブルー」再び »

花の物語

「花のレクイエム」

著者   辻 邦生
銅版画  山本容子
発行   新潮社

「ちょうどそのとき玄関から白い花嫁衣裳を
着た女(ひと)が付き添いに手を執られて
出てきた。女は角かくしのしたに顔をかくすようにして、
山茶花のほうへ歩いてきた。そしてそこで
足をとめ、まだ枝に残る花のほうへ眼をあげた。

あの女(ひと)であった。

今まで見たことのない美しさだった。白い
衣装に包まれたなかで赤い唇と胸のあたりの
赤い紐が花の色を写したように鮮やかに見えた。」

(「山茶花」より)

1月は山茶花、2月はアネモネ、3月はすみれ、と
それぞれの月の花をテーマに、辻邦生さんが短編を書き、
山本容子さんが銅版画を作製した作品。

辻さんの文章は静謐さをたたえながらも
ドラマチック。文章の最後にたどり着くと、暖かさと寂しさが
じんわりと心に広がるのを感じます。

辻さんは「西行花伝」で有名ですが、
私は外国(フランス)の様子をつづった文章や
「言葉が輝くとき」が好きです。

そして、山本容子さん。
花をモチーフにした銅版画が
凛とした、同時にとても優しい空気を放っています。

何回も読みたい文章と
何回も見たい銅版画。

今日のように
少し肌寒い秋の夜に
お勧めの一冊。

辻さんのあとがきによると、

「二人が作品について前以って相談することは
一切しなかった。」

とのこと。

それぞれが独立して仕事をした結果、
見事にかみ合った作品ができている。
仕事の仕方でも参考になりました。

イメージを共有する方法を
考えている最中だったので、
そんなことに結びつけたりして。

<今日のひとこと>

今日は11月の気温まで下がったそうな。
その割りには、台風の到来?

風邪に要注意の季節ですねー。

« もう一つの「コード・ブルー」 | トップページ | 「コード・ブルー」再び »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 花の物語:

« もう一つの「コード・ブルー」 | トップページ | 「コード・ブルー」再び »

最近のトラックバック

2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30